研究室紹介
2009年に発足し,2023年度で15年目を迎えた研究室です.
有機エレクトロニクス研究センター(工学部10号館)内にあります.
2022年度は学生15名(学部生7名,博士前期課程学生8名)に加え,社会人博士3名,研究員1名,職員2名を加えた総勢21名で運営していきます.
発足当時からメンバーが皆,大変仲良く,毎年,研究活動から就職活動,プライベートまで相談しあうなど,OBも含めて兄弟のような関係を保っている雰囲気の良さも自慢です.
研究室(401室)は,学生居室となっております.実験ブースは10号館301室と11号館711室に設けております.広い実験ブースを活用することで,最大限に研究を行うことができます.
また,主な研究室行事として,前期は輪講・研究報告会・ゼミ,後期は研究報告会・ゼミがそれぞれ中心です.学会発表や修論・卒論発表の前には,全体での発表練習に加え,個別での発表練習にも対応しますので,海外の国際学会で堂々と研究発表してくる学生もいます.
研究は,各自1つのテーマを受け持ち(希望して2つのテーマを持っている人もいます),実験装置の作成はもちろん,実験に使うプログラムまで自分で作成します.本研究室ではほとんどがヒトを対象にする研究なので,10月頃からは,「協力してくれる被験者探し」も重要なミッションです.
数多くの人から データをとろうと,友人知人を頼るほか,互助会のようにスケジュールを調整しあってお互いに被験者をする姿もよく見られます.
研究室の発足当初から,「視覚と色覚/色彩」に関する研究を行っています.中でも,色知覚の個人差に着目し,それがどのような要因によるのかを明らかにする研究を中心に行ってきました.
2010年からは,有機EL照明の標準化に関する研究が加わりました.有機EL照明は,山形大学で発明された次世代照明として期待されている技術です.これまでの照明は,発光部が点(電球)や線(蛍光灯)とみなすことができる光源だったのに対し,有機EL照明は,発光部が二次元状に拡がる面光源で,これまでの照明光源にはない広範囲を均一に照らすことができる特徴を持っています.
そのため,照明の性能評価に際して必要な測定方法がきちんと規定されておらず,これから新規に確立していく必要があります.現在,本研究室が中心となって,この国際標準化に向けた積極的な活動を行っています.
また,有機EL照明は「人にやさしい照明」といわれていますが,やさしさや快適性を主観的に感じるだけでなく,定量的にデータで評価できるような研究,また有機EL照明下での知覚特性などに関する研究も行っています.